BIG GULP

BIG GULP|北海道のタイトなツリーランで潜在能力を発揮!?

2020-2021 BURTON FAMILY TREE

BIG GULP 試乗レビュー

試乗会は、1月のキロロスキー場。ハードバーンでのテストは実現しなかったものの、北海道らしいパウダーとピステン環境での試乗となりました。テストライダーからは、パウダーやトーションでの評価が高く、ボードのコンセプトとは少し違った結果となりました。

BIG GULP

Rai Takeda

メローでルーズに遊べるパウダーボード

パウダーでの、ノーズからすぅっと浮き上がってくる感覚は、2018-19のスタンガンに近い印象です。ノーズからキャッチしたパウダーがテールへと流れ抜けていくような、スムースな気持ち良さがあります。ソールの面を意識して乗ると、浮き感が楽しめ、レールを意識して滑ると、面乗りとは違った操作性があり、パウダーコンディションの中でも滑り方次第でテイストの違う乗り味を持ったボードでした。

スピードは、速くても遅くても対応出来ますが、若干スピードを押さえて心地良く流すような乗り方がフィットします。メローに流しながらでも浮き感があるので十分に楽しめました。高速域が得意なSTRAIGHT CHUTERに対して中・低速域が得意で横の動きにストレスがないので、ルーズに遊ぶことが出来ると感じます。

また、トラバースの途中の壁に当てに行く事も良い流れでこなせたので、バンク攻めも楽しめそうです。スイッチは、ノーズの形状やボリューム感が邪魔をしてしまいますが、180着地等には対応出来ます。グルーミングバーンでは、ボードのウェストがワイドな分、板を立たせたカービングが気持ち良く、ワイドでもターンレスポンスが軽い印象でした。

2020-21シーズンのBURTONは、大半のモデルで「ターンではしっかりエッジバイトを感じ、レスポンスは軽い」乗り味があり、カービングでのストレスがありません。BIG GULPも同様ではありますが、グルーミングばかりだと飽きてしまうかも知れません。パウダーありきかと思います。十分な浮力を備え、メローなライディングにも対応出来るので、キロロで流しながら乗りたいボードです。 

竹田くんのBIG GULP採点
インパクト:6 フレックス:7 カービング:6 グラトリ:6 バンク:6 テクニカル:5 トーション:8 ジャンプ:5 スイッチ:3 パウダー:9
Rai Takeda
竹田 礼 Rai Takeda
1986年生/181cm/58kg/レギュラースタンス
試乗ボード:BIG GULP159
試乗コース:余市1A/B
使用バイン:CARTEL X,12/-9
test ride

Masaichi Hirayama

ゆっくりとエレガントに、大きく。

ダンプトラック、ゲートキーパーのDNA、しかしノーズはスタンガン、テールはランドロードの様な感覚。ノーズ側はBURTONの「ザ・ パウダーボード」といった感じで、気持ち良いフロート感があり、テール側はピステンでも大きなターンが楽しめるグリップ力がある作りで、誰でも簡単にパウダー&カーブが楽しめる良いボードでした。
「パウダー」と「カーブ」というイメージでは、ストレートシューターと同じテーマですが、ストレートシューターが縦に直線的に、かつ機敏に動くのに対して、こちらはゆっくりとエレガントに、大きく。といった感覚でしたので、同じパウダーコンディションでも幅が広く、比較的緩斜面が多い国際やルスツの様なスキー場で使いたい、と感じました。キロロや富良野のような、横幅がそこまで広くない場所、テイネやヒラフのようなタイトなフィールド、コンディションが多様にの変化し、急斜が多いスキー場をホームゲレンデとしている方は、ストレートシューターの方がお勧出来るかなと思いました。肩肘を張らず、1日をメロウに楽しみたい方にはお勧めです。バインとの相性として、MALAVITAやGENESISが合いそうです。

平山くんのBIG GULP採点
インパクト:6 フレックス:ノーズ4・テール6 カービング:7 グラトリ:3 バンク:4 テクニカル:4 トーション:7 ジャンプ:3 スイッチ:3 パウダー:8
Masaichi Hirayama
平山 雅一 Masaichi Hirayama
1982年生/174㎝/65㎏/レギュラースタンス
試乗ボード:BIG GULP154
試乗コース:センターC
使用バイン:FALCOR
このボードを一言で表すなら?「パウダー&カーブ」
BIG GULP

Shota Morohashi

テクニカルなツリーランへ!

ハードバーンで攻めれるといった謳い文句には疑問が残りますが、来季FAMILY TREEの中でも特に癖がなく、乗りやすいボードでした。僕は159を試乗しましたが、154を乗ってみたいなと思いました。パウダーを想定すると、僕と竹田君は154で、平山君は149のサイジングだ適性だったのかもしれません。

北海道なら黒岳や札幌国際、美唄国設などの、斜度がなくパウダーがモリっとあるようなゲレンデで、楽しく乗れると思います。類似モデルはSTUN GUNやLAND ROAD、YES NOW BOARD OPTIMISTICにも似た気質が感じられます。

諸橋のBIG GULP採点
インパクト:5 フレックス:5 カービング:6 グラトリ:6 バンク:5 テクニカル:5 トーション:7 ジャンプ:4 スイッチ:2 パウダー:10(テクニカルなツリー)
BIG GULP
諸橋 正太 Shota Morohashi
1982年生/181cm/75kg/レギュラースタンス
試乗ボード:BIG GULP159
試乗コース:余市1A/B
使用バイン:STEP ON

BIG GULP

モロのつぶやき

僕がBIG GULPを見て思い出したのは、DEUS EX MACHINAのTHE MULE(2016-17)のアウトラインです。THE MULEは、FAMILY TREE(2015-2016)のグラフィックを担当したサーフボードビルダー吉川”TAPPY”たくや氏が手掛けたボードだということもあり、過去のリレーションシップからアイディアの共有があったのでは?と推測してしていました。
実際には違った経緯から生まれたデザインだった訳ですが、僕は「もしもハードバーンを想定するなら、THE MULEの様に有効エッジの前後の先端にデザインされたウィングの様な、滑るためのギミックが必要ではないか」と思うのです。

また、BIG GULPがハードバーンでは不要とも思われる浮力を備えている件に関してですが、FAMILY TREEのテーマ上パウダーでの浮力は外せない条件だったのではないかと想像します。結果的にその浮力が北海道で”使える”要素となりました。因みに、BURTONの「いつでもどこでも飛べるボード」という哲学も、BIG GULPは当然クリアしています。

THE MULE
DEUS  THE MULE(2016-2017)
ハンマーヘッドの様な大きなノーズとピンテール、ノーズウェスト、テールウェスト付近のウィングデザインが特徴的。
圧雪時にはウィングまでを有効エッジとして使い、ハードにカービングさせる。ノーズには浮力、テールにはコントロール性能を持たせたボードでした。
圧雪と深雪でのスノーボーディングを、サーフボードシェイパーの視点で解読したボードです。
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Categories : SNOWBOARD
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