custom X 2019

CUSTOM X|BURTONが誇るコンペティションボードの最高峰

2018-2019 BURTON CUSTOM X , CUSTOM X FLYING V

平昌五輪スロープスタイルを制したCUSTOM X

BURTON SNOWBOARDSの傑作、CUSTOM X。2018年2月に行われた平昌オリンピックのスロープスタイルでは、17歳のレドモンド・ジェラルド君(USA)がCUSTOM Xに乗り込み、見事金メダルを獲得(当日、彼が寝坊していた件も話題になりました)。

ハーフパイプのイメージが強かったCUSTOM Xが、若いライダーによってスロープスタイルに持ち込まれたこと、そしてオリンピックの大舞台で金色のメダルに輝いたことは、これまでのXとは何かが違う…と予感させる出来事でした。フルモデルチェンジから2シーズン目。MOJANEが最も注目し、追い続け、期待しているボード、CUSTOM Xを解説します。

custom X 2019
2018-2019 CUSTOM X 93.000円+TAX

何が凄いの?CUSTOM Xの予備知識

スノーボード競技の舞台となるコースがスケールアップする中で、より複雑なトリックに挑むこととなったアスリート達の為に誕生したのがCUSTOM Xです(2000年頃)。既にBURTONの代名詞となっていた”CUSTOM”をベースに、素材(コアやファイバーグラス)や構成が見直され、軽く、レスポンスに長けたコンペ向きのボードにアップグレードされました。

super custom burton
SUPER CUSTOM
CUSTOM Xの原型となったのは、今から約20年前にCUSTOMのリミテッドエディションとして限定発売された”SUPER CUSTOM”です。その数年後、CUSTOM XとしてBURTONラインナップに並ぶこととなりました。初号機の発売当時は「このボードを乗りこなせるか?」という話題で持ちきりだったことを覚えています。ハイスペックなだけでなく、難易度が高いことでもブランド感を生みだしたCUSTOM Xは、スノーボーダーにとって目標のボード、憧れの存在となりました。
custom X 2019
custom X 2019

ボードが遊び出す、新しいCUSTOM X

発売から15年以上経った今も尚、CUSTOM Xのコンペティティブで硬派なイメージは健在です。昨2017-2018シーズンには、リリース以来初めてのフルモデルチェンジが行われ、CUSTOMとほぼ同じボードシェイプに変更されました(以前はそれぞれ違うシェイプでした)。時代と共に、僕らのような一般スノーボーダーにも身近なボードになってきた、という印象です。

custom X 2019
Takehiro Tanaka

そして2018-2019シーズン。昨年からの基本的なスペックやイメージをキープしながらも、今までにない”遊び心”が加わったことが最大のポイントです。持ち前のハードなエッジング+ユーモラスな遊び感覚。これが、スロープスタイルにCUSTOM Xが持ち込まれた所以ではないでしょうか。

余談ですが、オリンピックをはじめとするスノーボード競技を観戦していると、自分と同じボードを使っている選手を見かけることがあります。世界トップレベルのアスリート達が繰り出す超人的な演技に「これ、ホントに自分が持っているモデルと同じボードなの?」と疑いたくなりませんか?BURTON SNOWBOARDSでは、トップ選手が使用するボードを特別仕様で作るのではなく、僕たちが手にする各モデルと全く同じボードを提供しているのだそうです(ショーン・ホワイト選手を除く)。これは、選手からのフィード・バックを最大限にスノーボード作りに反映させている証です。

custom X 2019

新時代を担うFLYING V

2016-2017シーズン、新たに登場したCUSTOM X “FLYING V(フライングブイ)”は、ストイックな上級者向けのイメージを保ちながらも、親しみやすくどんなシチュエーションも1本でこなす万能ボードとして、CUSTOM Xの新たな一歩を切り開きました。

僕が初めて乗った時、「BURTONが作りたかったダブルキャンバーはこれだったのか!」と衝撃を受けた事を鮮明に覚えています。切れる・跳ねる・浮く。この3点を兼ね備えたFLYING Vは、多くのスノーボーダーを解放し、遊び方の幅を劇的に広げてくれたように思います。MOJANEではビギナーからのステップアップボードとして、また、ノーズが長いパウダーボードに抵抗がある方にもお勧めしています。

custom X 2019

カービングを楽しむボードへ

BURTONが公表する公式カタログのCUSTOM Xページには「プロレベルのエッジング」と記載されています。CUSTOM Xの基本コンセプトは正に”コンペティションに必要なスペックを備えたボード”です。では、大会に出場する選手の為だけのボードかと言うと、答えはノー。CUSTOM X(FVを含む)は、幅広いレベルのスノーボーダーから圧倒的な支持を得ています。MOJANEユーザーの多くは、CUSTOM Xを通してカービングの魅力に触れ、新たな目標を見つけています。トップアスリートを支えるハイパフォーマンスボードという肩書きの一方で、誰もがターンの楽しさに触れる事が出来るボード、それがMOJANE流のCUSTOM Xの解釈です。

custom X 2019
custom X 2019
custom X 2019

CUSTOM Xのサイズ・スペック

custom graph
基本スペックを見る限り、昨シーズンからの変更はありません。フレックスも大きな変化は無い様に感じますが、それは数字上での事。毎年、確実に乗り味を変えてくるのがCUSTOM Xです。あるシーズンでは驚くほど硬く、あるいは柔らかくなった年もありました。2018-2019のCUSTOM Xは、パークライディングでも活躍するような、今までにないプレイフルなボードに仕上がっています。

SIZE

CUSTOM X キャンバー:150.154.156.158.158W.162.162W.166W
CUSTOM X FLYING V:150.154.156.158.162.

SHAPE(シェイプ)|ディレクショナル
ベーシックなスノーボードシェイプです。ノーズがやや長く、テールは短め。強い反発力と浮力があり、地形や雪質を問わず、オールラウンドに適応します。

FLEX(フレックス)|ツイン
フレックスとはボードの柔軟性のこと。ノーズとテールが同じフレックスに設定されているので、レギュラーでもスイッチでも全く同じライドフィールです。

BEND(ベンド)|キャンバー
パワフルでポップ感があり、鋭いエッジコントロールの為の正確性に優れたキャンバーです。

BEND(ベンド)|フライング V
ボード全体のロッカーが浮力とルーズさを、両足下のキャンバーがエッジコントロールとパワー、ポップを生みます。

コア材|FCS認証 ドラゴンフライコア 600g PICK UP!
コアのインパクトゾーンに使用した強くて軽いウッドの”木口”により、反発力と強度アップと軽量化を実現。

マルチ ゾーン EGD(エッジ)
ライダーから伝わるパワーが集中するTHE CHANNELに隣接したコアに対し、4つのゾーンの木目が垂直になるようにコアを走らせています。デュアル・ゾーンよりもさらに力強いエッジコントロールが得られます。

SQUEEZEBOX HIGH(スクイズ ボックス ハイ)
通常のスクイズ ボックスの両外側にカーボン レイヤーを取り入れることで、更なるポップを得たハイパフォーマンス コアファイルです。ノーズ、テールの超クイックなレスポンス特徴です。
(カスタム)部分によってコア材の厚みを変えることで、足裏のエネルギーが外側へと伝え、ポップ感や全体のパフォーマンス(安定性/動作性)を高めます。

FIBER GLASS(ファイバー・グラス)|カーボン・ハイライト・ハイボルテージ45°
最適化されたファイバーグラスにカーボン・レイヤーを折り込んで軽量化。45°の角度でカーボンを配列すること、ソール側にもカーボンレイヤーを追加したことで、より一層の反発力を備えています。

BASE(ベース)滑走面|シンタードWFO
高い浸透性を持つ高密度シンタードベースに、特殊なワックスを染み込ませる事で耐久力を高めています。日頃のメンテナンスでもワックスが入りやすく、コンディションに左右されないパフォーマンス性があるソールです。

EDGE(エッジ)|フロストバイトエッジ
バインディングの裏側のエッジを膨らませ、グリップが必要なコンディンション(アイスバーンなど)でエッジホールドを高める仕組みです。

プロティップ| 細めのノーズとテールの厚みが、スイングウェイトを軽減し、操作性を高めます。

CUSTOM X 片山 來夢
青森スプリングでの片山 來夢選手。とてつもなくパワフルなジャンプでした。

PICK UPポイント

ドラゴン フライコアは、BURTONの中でも僅かなモデルのみに使われるハイスペックなコアシステムです。軽く、高反発、スピードを出しても暴れない。一度使うと、目には見えないコアの違いを肌で感じ取ることができます。キャリアの長いスノーボーダーはもちろん、スノーボードコンペティターにも、是非体感してもらいたいコアです。

ドラゴンフライコア
ドラゴンフライコア
ドラゴンフライコア
CUSTOMで使われているスーパー フライ2コアとの違いは、使用されている木材と配列の違いだそうです。ドラゴン フライコアでは、木材の芯に近い木口(年輪を金太郎飴のようにスライスした断面)をコアの一部に使用して、BURTONのビンディングポストであるTHE CHANNELに垂直に配置。木口の面と足裏が平行になるように配列し、エッジへのプレッシャーを高める狙いです。また、この木口(英語ではtransverse secition)を細かいピースに分けることにより、コアのムラを無くし強度が保たれます。

この構造により通常のエッジングに対する考え方が変わってきます。
スノーボードではエッジは前足(つま先)と後足(かかと)の2種類のエッジがありますが、CUSTOM Xの構造内部では、更に細分化して右足・左足を分けています。1つのスノーボードで合計4つのエッジを独立させるような構造になっています。

FLING Vには4つのキャンバーがあるので、独立したエッジという感覚が分かりやすと思いますが、ドラゴン フライコアではキャンバーで4つのエッジが使われているということで、ハーフパイプ選手が求める様なレスポンスレベルに対応したボード作りだという事が伺えます。ちなみにCUSTOMのスーパー フライ2コアは、 デュアル ゾーンエッジという2面のエッジングです。

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Categories : SNOWBOARD
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