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大雪山層雲峡黒岳スキー場|いち早く、最後まで。良質の雪に出会える静かな森

旭川から1時間。温泉と、ラーメンと、パウダースノー

層雲峡温泉のシンボル、黒岳

北海道で最も厳しい峠の一つ、石北峠。その麓にあるのが、断崖絶壁の峡谷の温泉街「層雲峡」です。四季を通して大自然を堪能できる大雪山国立公園内にあり、近年は海外からも注目されています。

温泉街の中に乗り場を構えるロープウェイは、大雪山の北東側にそびえる黒岳(標高1984m)の5合目まで乗客を運んでいます。そのロープウェイ終着点から更に7合目を目指して乗り継ぐリフトが、大雪山層雲峡黒岳スキー場です。

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道内最長のスノーシーズン

黒岳スキー場は,例年11月上旬、道内で1・2番目にオープンするスキー場です。たとえ、スキー・スノーボードとは無縁の暮らしでも、「黒岳で初雪観測」は毎年恒例の道内ニュースで、道民が一斉に本格的な冬支度を始める合図となります。厳冬期は、降りすぎる雪や風の影響で一旦リフトは運休しますが、再オープンの後は6月頃まで滑ることができます。

僕が黒岳を狙うのは、11月末から12月中旬。既にフカフカのパウダーが楽しめるのに、層雲峡手前まで路面が出ているので、冬道運転のストレスが少ない事もポイントです。山に近付くとみるみる雪景色へと変わり、気分が盛り上がります。

※黒岳スキー場のリフトクローズ期間は、その年により変動します。2020年の再オープンは2月22日(土)予定。必ず公式サイトやSNSで事前にチェックしてから向かいましょう。リフトが運休中でも強風でなければロープウェイは動いているので、5合目からのハイクアップは可能です。 

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夏はトレッキングで地形をチェック

スキー場までの空旅

ロープウェイが出発すると、雪が積もった針葉樹林帯や峡谷を望みながら、5合目の黒岳駅まで約7分(この先はトイレがないので黒岳駅で済ませましょう)。駅から山道を数分歩くと、リフト乗り場が見えてきます。夏期は登山客を乗せ、冬はスキーヤーやスノーボーダーを乗せて、7合目のロッジ(冬期は閉鎖)まで。天気が良い日は、最高に綺麗な眺めです。

バックカントリーを楽しむ方々は、5合目や7合目から山頂へとハイクアップ。僕たちは誰もいない静かなコース内をリフトで回して遊びます。

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シンプルなコースレイアウト

黒岳のコースは全長約1200m、コンパクトで明快です。中級・スラロームコースから分岐する3つのコースは、いずれも初級となっています。リフトから右手に見えるのがメインの圧雪コースですが、雪が降りすぎるとコースの境界がハッキリしなくなります。その場合、リフトの鉄柱が見える範囲がコースだと考えて良いでしょう。

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黒岳のコースには、コース内外を区別するロープが張られていません。深雪となった場合、どこまでも行けてしまうのですが、コースを離れすぎると崖が待ち受けています。ここは大きな峡谷の中にある山だ、ということ忘れてはいけません。

コース外は滑走禁止となっています。誰かが付けたトラックが見えたから〜、と誘導されてしまうと、やがてノートラックへと進んでしまうのがパウダーフリークの性。知識・経験・装備・メンバーが不十分のままコースを離れることは言語道断。黒岳を隅々まで知り尽くす超ローカルを真似てはいけません。体験を求めるなら、予めガイドツアーに申込みましょう。

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シーズン本番に向けた練習場

黒岳のリフト沿いのコースは、シーズン初めの身体には丁度良く、半年ぶりの感覚を少しずつ蘇らせてくれます。斜度が緩く、滑走距離も短いながら、降雪があればコース内でも存分に深雪を味わえるでしょう。コースは単純なので、レベルに差があるメンバーで滑っても、はぐれる心配はありません。

滑り出しは最大斜度25度。初心者にはやや難関となるかもしれませんが、降雪量が多い時は恐怖心を感じることなくクリア出来ると思います。その先は緩斜面となるので、ターンが少しできるなら、あとは新雪を楽しむのみ。ビギナーは、スピードに慣れたりパウダーやトリックを覚えたり。コース距離が短いので、気になったポイントを何度も繰り返し試すことが出来ます。

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Syouji Saito

一方、上級者にとって、バックサイド(レギュラースタンス)の壁が永遠と続くリフト沿いは遊びの宝庫です。この壁は、積雪量がまだ少ないオープン直後には期待できませんが、2019年は12月中旬で良い状態に整っていて、笹も気にせず遊ぶ事ができました。

この日の気温は-4℃/風速7m/s、当日の朝早くまで旭川エリアは雨でしたが、標高の高い黒岳では雪が降っていたようです。コース内の雪は下地層までしっとり柔らかく、転んでも痛くないので、思い切り身体を使うことが出来ました。ハイシーズンに向けた身体づくりには最高の1日となりました。

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ご当地系メニューが並ぶゲレ食

休憩を挟んでじっくり3時間のライディング。お腹が減ったら5合目の黒岳駅2階の食堂へ向かいましょう。上川エリアの特産品、舞茸をトッピングした黒岳シリーズが人気だそうです。ゲレ食の定番、カツ丼の姿が無く驚きと落胆を覚えましたが、さすが上川町。ラーメンが美味しい!冷えた体には最高です。11:00-15:00(L.O14:45)

大雪山セット¥1100 / 黒岳テッペンカレー¥900 / 黒味噌ラーメンセット¥1100

道内各地のローカルゲレンデでは、スタッフの高齢化が目立ちますが、黒岳はチケット売り場から食堂まで、スタッフの年齢層が若く活気があります。

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貴重な体験が出来る旭川近郊

旭川エリアには、道北最大の規模を誇るカムイスキーリンクスや、多彩なコースが魅力の「ぴっぷスキー場」など、印象的なゲレンデが数多くあります。中でも大雪山系の主峰「旭岳ロープウェースキー場」は国内でも最高クラスの雪質と、ダイナミックな壮観で世界中のスキーヤー・スノーボーダーを魅了しています。そんな旭岳の裏側に位置する大雪山系黒岳は、静けさと豊かな雪、そして疲れを癒す温泉が待っています。

これらのゲレンデには、それぞれに世界観があり、旭川を拠点に数日滞在する事で濃密な時間を過ごすことが出来ると思います。道外からお越しの際は、旭川空港やレンタカーを活用して、道北の贅沢な雪質を楽しんでください。

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アクセスと料金

札幌からは高速を利用して約3時間。道央自動車道、比布JCTで旭川紋別道に乗り換え上川層雲峡ICで下車。
旭川空港からは、当麻町、愛別町を抜け、国道39号へ入り北見・網走方向に約1時間半。

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ロープウェイ往復とリフトがセットとなった1日券は、大人4200円。ロープウェイは片道約7分、20分間隔で運行。

大雪山 層雲峡・黒岳ロープウェイ
〒078-1701 上川郡上川町層雲峡
TEL:01658-5-3031

日帰り温泉と宿泊

ロープウェイを降りたら、麓の層雲峡温泉街で疲れをリセットするのも楽しみです。どの施設も源泉かけ流し、日帰り入浴の料金は大人600~1000円程。また、MOJANEの注目は、新進気鋭のホテルプロデューサー龍崎翔子さんによるHOTERU KUMOI。ここで1-2泊、ゆっくり過ごせたら…と密かに計画を立てています。そして札幌への帰路、39号線沿いに2017年にオープンしたばかりの上川大雪酒造「緑丘蔵」があります。酒好きは要チェック。

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左:斉藤君 MOD FISH / 右:諸橋 SKIP JACK

WAX DATE

この日はシーズン一発目だったので、体慣らしの目的もありました。斎藤君が持ち込んだMOD FISHは、タイトなツリーランや地形の凹凸に強いプレイフルなモデルです。僕は、ゲレンデがそこまで大きくないのでSKIP JACKをチョイス。

dominator mf
今回は、急に決まったトリップだったので、事前の仕込みはせずブラッシングのみ。やはり、滑りは良くありませんでした。黒岳は、温泉地の真上という事もあり、特有の地熱も関係しているとの噂も…。もしこの日準備が出来たなら、トップワックスはDOMINATOR HYPER ZOOMかMF2をチョイスしていました。
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Categories : SNOWBOARD
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