人気モデルがワイドになって再登場
毎年、シーズン真っ只中にリリースされるBURTONのレイトモデルは、MOJANEが楽しみにしているリミテッドラインです。今季2018-2019シーズンは、2モデルがリリースされました。1つは1992-1993シーズンを振り返ったビンテージコレクション(BURTON直営店のみ)、そしてもう1つがSPEED DATE 156WIDEです。今季最も注目を集めたボードが、レイトモデルにもなった事に驚いた方も多いはず。
MOJANEではオリジナル版とワイド版の差に注目し、全く新しいモデルという解釈で迎え入れることにしました。
オリジナルのSPEED DATEをおさらい
2018-2019シーズンの注目株だったSPEED DATEは、細身のシェイプとシャープな乗り味が特徴でした。縦に縦に落としてスピードを楽しむイメージで、決して浮力があるボードではありません。
僕にとってSPEED DATEは、CUSTOM-X FV以来の強烈なインパクトを持ったボードでした。フレックスも固すぎず違和感なく曲がり、ポップ感も楽しめる。スピーディーにエッジの切り返しができるので、その特性を活かしながらクルーズ感を楽しもうと考え、1サイズアップ(161)を選びました。それでも十分な機動力があり、長さによる浮力も得られたと感じています。キュイン、キュインと小回りが利くターンが面白く、最高のシーズンスタートアップボードとなりました。セットアップしているビンディングは、主にBURTON STEP ONとUNION FALCORです。
ウエスト差8mmが生み出す浮力と安定感
オリジナルのSPEED DATE156cmのウェストは24.8cm、レイトモデルの156cmWideは 25.6cm、データ上で8mm太くなりました。ノーズウェスト、テールウェストも従来のSPEED DATEより8mmづつサイズアップしています。オリジナル版156とワイド版を重ねてみると、ボードの幅全体が滑らかに拡張されていることが確認できます。
この8mm、左右で言うとたった4mmの差により、従来の機動力に加え、ボードを立ち上げた時の安定感とパウダーでの浮力、スリリングな走破性が増大。エッジトゥエッジの切り返しレスポンスはオリジナルと比べるとやや劣りますが、サイドカット半径と有効エッジの長さは従来通りなので、タイトな場所でも安定しながら切り込んでいけます。
従来のSPEED DATEの特徴だったスピードとターン性能に、パウダーでも攻めれる要素がプラスされたとなれば、より幅広いゲレンデのコンディションに対応できます。北海道で乗るなら、この1本でフルシーズン遊べる!というオールマイティボードとなりました。長さだけでは出すことのできない浮力と安定感、これがWIDE版SPEED DATE最大の魅力です。
SPEED DATE156W レビュー
ニセコヒラフ在住の葛西君は、タフでパワフルなライディングを目指して自分のスノーボーディングを高めています。ニセコでのスノーボード生活を謳歌するには、長く乗り込んできたCUSTOM X1本ではそろそろ限界…というタイミングで、リリースされたばかりのSPEED DATE156Wをお勧めしました。ハイシーズンから春雪に変わるまでSPEED DATE156Wに乗った感想を話してくれました。
粘りと安定、リカバリーとホールド力
沢状の地形も問題なく攻略できるし、レングス以上に安定しています。午後のヒラフとなると流石にバタつきを感じましたが、総合的にスピードに強いと思います。

北海道で乗るならSPEED DATEの完成形は156WIDE⁉
例えば、夕張マウントレースイのスリリングラインのようなタイトなコース。スピードを出せる環境が整った大きなゲレンデ。3月からのキロロ7番ゲートのツリーランや、春の壁遊びにも、SPEED DATE156Wの特性が活かされるはずです。午後の荒れたゲレンデでもハイパワーで滑りたい人には、特にお勧めです。
今季は雪解けが早い北海道ですが、まだまだシーズンは終わりません。行きたい場所がすぐに思い浮かんできてワクワクするボードです。